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Lowmoor 日本語化キット

Steam の放置系RPG『Lowmoor Idle RPG: An Adventurer's Chronicle』(作者: Bogurodzic)を日本語で遊ぶための翻訳キットです。ゲーム本体 1.6.3 に対応しています。画面上の文字の約91%が日本語になり、字体は7種類から選べます。翻訳メモリ9,458件・手訳1,015件を同梱していて、訳文はあなたの手で自由に書き換えられます。無料。

ゲーム 1.6.3 に対応しました(2026-08-26)

1.6.3 から、ゲーム側のコードが難読化されました。変数名も関数名もすべて1〜2文字に潰され、全体が1行になっています。訳文を差し替える仕組み自体は影響を受けませんが、日本語の語順へ組み替える処理は名前を目印にしていたため作り直しました。

あわせて、走査器が正規表現を飛ばせずに位置がずれる不具合を直しました。コードの断片を文字列と取り違えて訳してしまう原因だったもので、この修正だけで当たる訳文が 8,014件 から 9,552件 に増えています。画面上の日本語比率が 93% から 91% に下がって見えるのは、訳が減ったのではなくゲーム側の文章が増えたためです。

訳文以外を書き換えていないかを機械で確かめる検査も追加しました。localStorage の鍵、要素の取得名、イベントの種別、Web Audio と canvas の列挙値、セーブのスキーマ番号まで、英語の原版と完全に一致しています。

日本語化キットをダウンロード(.zip 約2.0MB)
過去のバージョン(3件)
  • ゲーム 1.6.3 対応版2026-08-26 ・ .zip 2.2MB現在配布中のものと同じ内容です。ゲーム側のコードが難読化された 1.6.3 に対応した版。
  • ゲーム 1.6.1b 対応版2026-08-24 ・ .zip 2.0MB1.6.1 向け。音が出なくなる不具合を修正した版です。
  • ゲーム 1.6.1 対応版2026-08-23 ・ .zip 2.0MB音が出なくなる不具合があります。1.6.1b を使ってください。

特に理由がなければ上の最新版を使ってください。古い版は、ゲーム側を更新せずに遊んでいる場合の備えとして残してあります。1.6.0 以前の控えはありません。

はじめに(重要)

実際の画面

日本語化された Lowmoor の入会画面。種族・職業・出自の各リストと能力値が日本語で表示されている
入会画面。種族・職業・出自の全項目とボタン類が日本語になっている。
日本語化された Lowmoor のプレイ画面。ランク13の冒険者、雇い人、装備、あらすじ、幕の踏破ダイアログ、ログがすべて日本語で表示されている
ランク13まで進めた画面。幕の踏破ダイアログ、雇い人、技、掲示板まで日本語。ログに日英が混ざっているのが、後述の「英語のまま残した980件」。
日本語化された Lowmoor の設定ウィンドウ。音と音楽、ダイス、催事、留守の間、記録、ランプ、動議、可読性の各項目が日本語で表示されている
設定ウィンドウ。アクセシビリティ関連の項目まで日本語で読める。

1.6.3 で直したこと

2026年8月26日に Steam が 1.6.3 を配信しました。この版でゲーム側のコードが難読化され、index.html は 43,311行から 2,895行の1行構成になりました。変数名も関数名もすべて1〜2文字に潰れています。

位置がずれて、コードの断片を訳していた

難読化で正規表現が激増した結果、走査器がその中の引用符を「文字列の始まり」と読んでしまい、そこから先の位置がすべてずれていました。その状態で訳を当てるため、コードの断片を文字列だと思って日本語に置き換え、構文が壊れていました。割り算と正規表現を直前のトークンで見分ける処理を入れ、二重に持っていた走査器を一つに統一しています。この修正だけで、当たる訳文が 8,014件 から 9,552件 に増えました。

語順の組み替えを「名前」ではなく「位置」で当てる

日本語の語順に直す処理は、関数名や定数名を目印にしていたため難読化で全滅しました。潰れないもの(語彙表の中身やオブジェクトのキー)から目印を組み立て直す方式に変えています。

訳文以外に触れていないかを機械で確かめた

英語の原版と日本語版を突き合わせる検査を新しく入れました。localStorage の鍵4種、要素の取得名59種、classList の操作54種、イベントの種別20種、Web Audio と canvas の列挙値10種、style への代入13種、セーブのスキーマ番号(v17)まで、すべて英語版と一致し、消えたものは0件でした。実行時の確認も通しています(未捕捉例外0件、ゲージ23本すべて正常、音は英語版と一致、セーブコードの往復OK)。

この回に新しく訳したのは 328件・9,013文字です。画面上の日本語比率は 91%、画面に残る英語は17件で、いずれも通貨単位 gp・デスクの意匠名・ライセンス表記など「英語のままが正しい」ものです。

1.6.1 で直したこと

2026年8月22日に Steam が 1.6.1 を配信しました。システム側の小さな更新で、新しく訳す必要があったのは102件・5,774文字だけです。そこでこの回は、残っていた英語の掃き出しと誤訳の直しに充てました。画面上の日本語比率は86%から93%になりました。

適用スクリプトの不具合(旧版を使っている方へ)

以前の適用スクリプトは「退避が既にあれば何もしない」という作りでした。これだと、Steam がゲームを更新して app.asar が新しい英語版に入れ替わったあとにキットを当てたとき、退避は古い版のまま残り、新しい英語の原文が上書きされて失われます。

実際にこれが起きました。1.6.0 の原文が手元から消えていることに、1.6.1 を訳そうとして初めて気づき、Steam の「ゲームファイルの整合性を確認」で取り直すことになりました。今は、退避を取り直すのは「今入っているのが英語版で、かつ退避と版が違う」ときだけです。上書きする前の退避も app.asar.en.<版>.bak として残します。

失われるのは英語の原文だけで、セーブデータには影響しません。それでも、原文が無いと次の更新のときに差分を訳せなくなるので、旧版のキットを使っている方は入れ替えてください。

戦闘ログを関数ごと書き直しました

英語は「動詞→目的語」、日本語は「目的語→動詞」です。断片ごとに訳しても語順は直らないので、9つの分岐すべてを日本語の語順で書き下ろしました。

戦闘ログの表示
あなたが切り開く追い詰められたゼラチナス・キューブのために9、それはあなたに5. It stands at 33 of 42.
はぐれのレヴナントに斬りつけ、7。返す一撃を受けて 3。残り 104 / 111。

直した誤訳

原文がゲーム内の意味で使っていて、かつ訳文に誤読が出ているものだけを、73か所直しました。文脈として正しい訳("lace by the yard" の「ヤード」など)は触っていません。

原語誤訳修正
Roll振る名誉録
rank cap階級帽階級上限
hand雇い人
stand舞台装置・立札
the yardヤード需品係の庭
log丸太記録
mimic模倣者・擬態生物ミミック
chest胸板
Barracksバラックス兵舎
sending送電送り

ほかに、能力値・呪文表の Fires(「炎」→「発動率」)、Upon(「の上に」→「発動条件」)、学派の略称 Road・Stroke・Fury、装備の要約行の dmg・Def を直しました。装備の枠名(Armour / Accessory / Main hand / Off hand)は、セーブにそのまま値として入るキーなので、内部の値は触らず表の升目に出すときだけ鎧/利き手/盾手/装身具に読み替えています。既存のセーブはそのまま読めます。

巡回ツールの穴

英語のまま残っている文を探すツールが、「日本語が1文字でもあれば訳し終わっている」と判断していました。そのため、途中まで訳されて英語が残っている文を丸ごと見落としていました。英語の連なりが実質的に残っているかで判定するよう変えたところ、看破と足場の説明文が未訳のままだったのが出てきました。

ゲーム 1.6.0 での作り直し

2026年8月21日に Steam が 1.6.0 を配信しました。旧版(1.5.2)と突き合わせて調べたところ、ゲーム本体がほぼ倍になっていました。

項目1.5.21.6.0
ゲーム本体 index.html2.03MB / 26,469行3.97MB / 43,311行
トップレベル宣言1,2072,000(+813 / 削除20)
セーブのスキーマv13v17
功績(Feats)1113
ギルドハウス増築8種13種
名誉録の行1420
モンスター179種179種(うち20種が入替)

作者のパッチノートは、こう始まります。「戦闘はダイスで行われる。攻撃判定、ダメージダイス、ステータスブロックを持つ獣たち。装備は4つの名前つき枠に」。全職業に固有の必殺技が付き、ペットが3種(櫃・骨犬・蛭)入り、才能ツリー・装備の強化(forge)・一年代記かぎりの「準備」といった仕組みが新設され、メニューにも武具庫・ペット・慰霊の壁が増えました。

作者自身がパッチノートの最後にこう書いています。「このウィンドウには大きすぎる更新内容。完全なパッチノートは Steam の v1.6.0 投稿を参照してください」。ゲーム内の窓に収まらないと本人が言う規模です。

Steam の「1.6.0」は、作者の内部版でいうと 2 系です

ソースのコメントには、機能が入った版を示す内部の版番号が散らばっています。今回のビルドを数えたところ37種あり、いちばん新しいものは v2.13.0 でした。つまり Steam に出ている「1.6.0」は、作者が内部で重ねてきたリリースを長期間ぶんまとめて出したものです。

実際、v2.12.0 と v2.13.0 の間だけでも「才能ツリーのポイントを誰が振るか」の既定が自動から手動へ反転しています。開発はまだ動いている最中で、この日本語化キットも、その途中経過に追いついていく形になります。

日本語化が追いつくまで

1.6.0 の増分として2,012件・54,661文字を新しく訳した時点では、本文量の増え方のほうが大きく、画面上の日本語比率は92%から86%へ下がっていました。続く 1.6.1 で残った英語の掃き出しと誤訳の直しに充て、いまは93%です。翻訳メモリは8,856件、手訳は1,005件になりました。

画面に残る英語は18件まで減りました。しかもその全部が「英語のままが正しい」ものです(30k gp などの通貨単位、デスクの意匠名 Windows 98 / Mac OS 8 / GNOME 1、ライセンスのURL)。

この追い込みで分かったのは、残っていた291件の原因が一つも訳文の側になかったことです。全部が抽出側の穴でした。いちばん大きかったのは、テンプレートリテラルの中身が丸ごと抽出対象外になっていたこと。「式が入っている文字列は触らない」という安全策のせいで、画面に1,032箇所出ているボタン名などが一度も抽出されていませんでした。

ほかに、SVGパスを除く判定が先頭1文字だけを見ていたため「A␣」で始まる実績名がまとめて捨てられていた件(176件)や、語彙表の差し替えで原文の鍵が20個消え、ツールチップに生の鍵名が並んでいた件など。最後の件は黙って通っていたのが本当の問題だったので、鍵が失われたらビルドを止める検査を入れました。

1.5.2 の年代記は 1.6.0 では読めない可能性が高いです

セーブのスキーマが v13 から v17 に上がりました。これはゲーム本体の仕様変更で、日本語化とは無関係です。加えて、日本語版で作った年代記は内部値が日本語になるため、英語版に戻すと参照が外れます。版を移る前に Export Save でコードを控えておくのが確実です。

更新の手順を同梱しました

Steam がゲームを更新すると、日本語版の app.asar は英語版で上書きされます。増えた文だけを訳し直して作り直す手順を「更新の手順.md」にまとめ、そのためのスクリプト(update.mjs)も同梱しました。既訳は再利用されるので、たいていは数分で終わります。

更新の過程で見つけて直した不具合が5件あります。特に、抽出の絞り込みが前版のファイルを使っていたせいで1.6.0で増えたツールチップがまるごと漏れ、日本語比率が68%まで落ちて気づいた件と、キーの書き換え対象が27件から237件に増えて起動時クラッシュした件は、同じ規模の更新が来たときに再発しうるので記録に残してあります。詳しくは同梱の CHANGELOG-1.6.1.md へ。

字体を7種類から選べます

設定ウィンドウの「可読性」に「字体」という行が増えています。画面全体の日本語の書体を、その場で切り替えられます。11pxのMS Pゴシックが小さくて読みづらい、あるいは明朝で読みたい、という場合はここで変えてください。

設定ウィンドウの「可読性」欄。字体のドロップダウンで MS Pゴシック(既定)が選ばれている
設定 →「可読性」の一番下。既存の高コントラストや平明表記と並んでいます。

7種類の見え方

同じ画面の同じ箇所(冒険者の書類と能力値)を、字体だけ変えて撮ったものです。クリックすると原寸で開きます。

MS Pゴシック(既定) で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
MS Pゴシック(既定)
Windows同梱・11px。Win98風UIの当時、日本語版Windowsが実際に使っていた書体。
MS P明朝 で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
MS P明朝
Windows同梱・11px。同じ大きさのまま明朝に。文庫のような読み心地になります。
BIZ UD P明朝 で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
BIZ UD P明朝
Windows同梱・12px。UD(ユニバーサルデザイン)系で、明朝でも線が太く読みやすい。
UDデジタル教科書体 で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
UDデジタル教科書体
Windows同梱・12px。教科書体なので画の始まりと終わりがはっきりしていて、いちばん字が追いやすい。
Zen Old Mincho(古書) で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
Zen Old Mincho(古書)
キット同梱・12px。古い活字の趣き。1981年のモジュールという設定にいちばん合います。
Klee One(手書き) で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
Klee One(手書き)
キット同梱・12px。硬筆の手書き。年代記を人が書き付けている感じが出ます。
DotGothic16(ドット) で表示した Lowmoor の冒険者の書類と能力値
DotGothic16(ドット)
キット同梱・16px。ビットマップ。窓が狭いと収まらないので注意(後述)。

大きさも一緒に切り替わります

書体ごとに適正な大きさが違うので、字体を選ぶと本文の大きさも一緒に変わります。MS系は11px、BIZ UD明朝・教科書体・Zen Old Mincho・Klee One は12px、DotGothic16 だけ16pxです。

DotGothic16 が16pxのままなのには理由があります。この書体は設計サイズが16pxで、12pxに落とすと点が潰れて、ただのゴシックにしか見えなくなります(実測して確認したとのこと)。そのため大きさを据え置いた代わりに、窓が狭いと画面が収まりません。1920幅なら溢れません。

1920px幅の窓で DotGothic16 を表示した Lowmoor の全画面。各パネルが収まっている
窓を広げれば DotGothic16 でも全パネルが収まります。狭い窓だと右側が切れます。

外へは取りに行きません

下の3書体(Zen Old Mincho / Klee One / DotGothic16)は Windows に入っていないので、キットが持っています。ただしWebフォントとして配信元から取りに行くのではなく、使う文字だけに絞った woff2 を index.html の中へ直接埋め込みます。

そうしている理由は、本作の「アカウントなし・テレメトリなし・ネットワークへ接続しない」という約束を壊さないためです。字体を変えても通信は一切発生しません。フォントを別途インストールしておく必要もありません。

3書体はいずれも SIL Open Font License 1.1 で、予約フォント名の指定がないものです。ライセンス全文はキットの fonts フォルダに同梱しています。素のTTFは3つで16MBありますが、実際に画面に出る2,037種の文字+かな・ASCII・常用漢字まで絞り込んで、合計1.6MBに収めています。

選んだ字体はこの機械にだけ憶えます。セーブには入りません。書体は機械ごとの好みであって、冒険者の記録ではないからです。

何が日本語になるか

箇所状態
入会画面(種族12・職業12・出自)日本語
冒険者の記録(名前・種族・職業・出自・ランク)日本語
タイトルバー日本語
戦闘ログ(討伐・拾得・売却・功績)日本語(語順も組み替え)
モンスター名 179種日本語(手訳)
モンスター図鑑の解説文日本語
実績・トロフィーケース・名誉録・統計日本語
技能ツリー・ギルドショップ・ギルドハウス・設定日本語
幕クリアの長文・イベント・噂・掲示板の依頼日本語
冒険者名・雇い人名・作品名英語のまま(意図的)
ログのごく一部英語のまま
Muster(オンライン催事)の本文英語のまま

画面上の文字のうち日本語が93%、残る英字は1,258字です。その中身は冒険者名・雇い人名(固有名詞なので意図的に英語のまま)と、JavaScript の式と地の文が同じ文字列に同居していて訳すと式が壊れる980件です。適用スクリプトは差し戻す前に検証を行い、落ちたものは英語のまま残します。壊れた日本語を画面に出さないための判断です。

導入手順

  1. Node.js 18 以上を入れる(nodejs.org の LTS 版でOK)
  2. ダウンロードした zip を好きな場所に展開する
  3. Steam で Lowmoor を終了する
  4. 「適用する.ps1」を右クリック →「PowerShell で実行」

スクリプトが Steam のライブラリから Lowmoor を自動で探し、app.asar の展開 → 翻訳の適用 → 詰め直し → 差し替えまでを一括で行います。元の app.asar は app.asar.en.bak として同じ場所に残るので、「元に戻す.ps1」でいつでも英語版に戻せます。Steam の「ゲームファイルの整合性を確認」でも戻せます。

PowerShell に「このシステムではスクリプトの実行が無効になっています」と拒否された場合は、PowerShell で Set-ExecutionPolicy -Scope Process -Bypass を実行してからやり直してください。その窓を閉じるまでの一時的な設定で、PC全体の設定は変わりません。

セーブデータの扱い

日本語版で始めた年代記は、日本語版で続けてください。

セーブファイルそのものには手を触れておらず、形式もスキーマ番号(v13)も変えていないので、読み書きは問題なくできます。しかしセーブの中身には、種族・職業・装備部位・獣の名前が「そのまま値として」入ります。日本語版で作った年代記は内部値が日本語になるため、英語版に戻すと装備や種族の参照が外れます。

根本的に解消するには、書き出し/読み込みのときに内部値を英日で変換する層が必要です。overrides.json の逆引きで実装できるので、次に手を入れるならここが最有力の課題です。作ってくれる人がいたら大歓迎です。

動作検証

Chrome を CDP で操作し、例外と console.error を全部拾いながら通しでプレイさせた結果です。検証に使ったスクリプトはキットに同梱してあるので、訳に手を入れたあと自分の環境でも同じように確かめられます。

項目結果
未捕捉例外0件
console.error / warning0件
早送り6時間(実エンジン)第8階層 / ランク13 / 2,588 kill
文字化け(U+FFFD)0
テンプレート式の画面露出0
HTMLエンティティの混入0
セーブコードの往復OK(v17、復号成功)
各ウィンドウの開閉すべてOK
ゲージ23本の描画(塗りのクリップ形状)不正0 / 幅ゼロ0
画面上の日本語比率93%
画面に残る英語18件(すべて意図的)
LINT(ブラウザAPIに日本語が立っていないか)clean
SYNTAX CHECKOK

差し替え用の app.asar はオリジナルと全ファイルを突き合わせてあり、game/index.html 以外はバイト単位で同一です。ただし Electron の exe からの起動だけは検証できていません(未改変のオリジナルでも同じ挙動になる自動化環境側の問題でした)。ゲームロジックはブラウザ検証で通っているので壊れる余地はほぼありませんが、最終確認はご自身でお願いします。

最初のビルドは必ずクラッシュしました

この検証で見つかって直った実バグです。Shield や Helm といった装備部位名が、表示用の文字列リテラルと、データ表のクォートなしオブジェクトキーの両方で使われていて、片方だけ日本語になった結果、装備をドロップした瞬間に参照が undefined になって落ちていました。典型的なローカライズ事故です。

対策を2つ入れてあります。訳した語が識別子としてキーに使われている箇所を検出して同時に書き換える処理(27箇所を自動修正)と、ドット記法で読まれている名前と同じ文字列は最初から訳さない保護(150件)です。訳に短い英単語を足す人は、この事故の存在を知っておいてください。

数字で見るキット

項目
翻訳メモリの件数9,458
翻訳した原文の文字数697,267
用語集の語数107
手訳による上書き1,015
手訳したモンスター名199
英語のまま残した件数980
画面上の日本語比率(実測)91%
1.6.3 で新規に訳した分328件 / 9,013字
対応ゲームバージョン1.6.3

なぜ1ファイル差し替えで済むのか

Lowmoor はゲーム本体が index.html 1ファイルしかありません。約2MB・26,468行のHTMLの中に、CSSもJavaScriptもアートも全部入っています。外部画像は一枚もなく、絵はインラインSVGの手描き線画212点と埋め込みPNG14点です。差し替えるファイルが1つで済むのは、この構造のおかげです。

一方で多言語化の仕組みは入っていません。全テキストが JavaScript の文字列リテラルとして直書きされているため、このキットは「文字列を全部走査して、辞書に訳があればその位置に書き戻す」という方式を取っています。だから tm.json を書き換えるだけで訳が変わりますし、ゲームが更新されて行がずれても、文が変わっていない箇所はそのまま当たります。

表示まわりでは、フォント指定に MS Pゴシック・Yu Gothic UI・Meiryo を足しています。Windows 98風のUIに合わせるなら、当時の Windows 日本語版で実際に使われていた MS Pゴシックが正解なので先頭に置いてあります。日本語は単語間スペースで折り返せないため、ログやツールチップ、表には overflow-wrap の指定も加えました。

訳の品質について、正直なところ

ローカルLLM(PLaMo)と用語集559語による一次翻訳に、モンスター名199種を含む手訳856件と、日本語の語順への組み替えを重ねたものです。「読める」水準であって、「作品として仕上がっている」水準ではありません。

本作の英文は1981年頃のテーブルトークRPGのモジュールを模した古語調で、その文体こそが作品の核です。「クリティカル率+3%」ではなく「+3% clean strokes(+3%の清き一撃)」、「移動速度+8%」ではなく「Walking legs run 8% shorter(歩みの脚が8%短く走る)」と書く、あの調子です。そこは機械翻訳では出ません。だからこそ手を入れてくれる人を歓迎します。

翻訳エンジンをローカルLLMに替えました

一次翻訳を DeepL からローカルで動かす PLaMo に全面的に切り替え、5,955件・487,081文字をすべて訳し直しました。所要は37分(RTX 5070)です。DeepL版の訳文もバックアップとして残してあります。

切り替えた理由は3つです。

用語集は559語まで増やし、chronicle・prestige・bestiary など訳語を揺らしたくない中核語17個は「固定」に昇格させています。訳出できたのは5,894件(99.0%)。残る61件は JWT やCSSセレクタ、式を含むテンプレート断片など、そもそも訳してはいけないもので、門が正しく弾いています。

不具合・未翻訳の報告はこちらへ

作者の Bogurodzic 氏から許可をいただいて、Steam のディスカッションに日本語のスレッドを立てました。訳のおかしいところ、まだ英語で残っているところ、適用スクリプトが動かないといった話は、ここに書いてもらうのがいちばん早いです。日本語で構いません。

Steam ディスカッションのスレッドを開く

スレッド名は「【日本語化】Lowmoor 日本語化キット公開しました(ver1.6.1対応)」です。Steam のアカウントがあれば誰でも書き込めます。

報告してもらえると助かるもの: 意味が通らない訳、英語のまま残っている画面、字体を変えたときの表示崩れ、適用スクリプトのエラー、そして「この訳語はこうしたほうがいい」という提案。どれも歓迎します。

当サイトのお問い合わせからでも受け付けますが、スレッドのほうが他の人にも見えるので、同じ問題で困っている人の役に立ちます。

翻訳に参加する — AIの使用を推奨します

誰でも訳を追加・修正できます。許可も報告も要りません。tm.json は原文をキーにしたただのJSONで、書き換えて build-ja.mjs を走らせるだけで反映されます。手を動かすほどではないけれど気になる、という程度なら、上のスレッドに書いてもらうだけでも十分です。

そのうえで、AIの使用を積極的に推奨します。このキット自体、ローカルLLM(PLaMo)と Claude で作られました。61万文字を個人が手で訳すのは現実的ではなく、AIがなければ存在していません。古語調の文体を再現する作業は、一文ずつ人間が悩むより、AIに文体の見本を与えて大量に処理させるほうが向いています。叩き台を出すのがAI、文体を決めるのが人間、という分担でうまくいきます。同梱の「翻訳に参加する.md」に、そのまま使えるプロンプト例と注意点を書きました。

適用スクリプトは訳を差し戻す前に、タグの数・プレースホルダ・HTMLエンティティの混入・日本語が入っているかを検証し、落ちたものは英語のまま残します。最後に JavaScript の構文チェックも走ります。壊れた訳が画面に出ることはないので、大胆に試してください。

いちばん歓迎される貢献は、英語のまま残っている980件(約61,000文字)です。out-fragment-unsafe.json に全部入っています。日本語は語順が違うため、式の位置ごと組み替える必要があり、これは翻訳ではなく編集作業です。手順と、検証を1行ゆるめる方法まで同梱ドキュメントに書いてあります。

利用条件

許可すること

ただし、ゲーム本体(index.html / app.asar / 実行ファイル)の権利は作者 Bogurodzic にあります。このキットはそこに一切の権利を主張しませんし、一切同梱していません。日本語化済みのゲームファイルを配布しないでください。キットが「翻訳データだけ」を配る形になっているのは、まさにそのためです。同じ形を守ってください。

絶対にやってはいけないこと

  • マルウェアの運搬に使わないこと。 「日本語化パッチ」と称してウイルス・スパイウェア・マイナー・情報窃取ツールを同梱・配布する行為。日本語化パッチはこの手口に繰り返し悪用されてきた類のものです。改変版を配るときは、受け取る人が中身を読めるよう必ずソースのまま配ってください。実行ファイル化して中身を隠した配布はしないでください。
  • 作者に損害を与えないこと。 ゲーム本体の海賊版配布、実績の不正取得、作者の名前を騙った配布、作者の許可を得たかのような偽装。Lowmoor は無料です。作者から奪うものは何もありません。
  • 他人を欺く目的で使わないこと。 偽の警告・偽の課金画面・フィッシングへの誘導をゲーム画面に仕込む改変。翻訳という体裁は「表示される文字を差し替える」仕組みなので、そのまま詐欺に転用できます。だから明記します。やらないでください。
  • 誹謗中傷・差別・違法な内容を訳文に混ぜないこと。
  • セーブデータやアカウントを狙わないこと。 セーブの改竄・窃取、Muster(オンライン催事)への不正な数値送信、バックエンドへの攻撃。Muster は「開いていた時間」だけを数える設計で、偽装できる数値がそもそも存在しません。その設計を尊重してください。

このキットを悪用した配布物を見かけた場合は、当サイトのお問い合わせか、Steam のスレッドから知らせてください。

同梱物

ファイル内容
適用する.ps1Steam版に全自動で適用。ゲームフォルダの自動検出・展開・翻訳適用・再パックまで一括。
元に戻す.ps1英語版に戻す。退避してある app.asar.en.bak を書き戻します。
tools/tm.json翻訳メモリ 9,458件。原文をキーにしたただのJSONで、ここを書き換えれば訳が変わります。
tools/overrides.json手訳の上書き層 1,015件。tm.json より優先。UI語・固有名詞・希少度・武具の部位名など。
tools/monsters-ja.jsonモンスター名199種の手訳。TRPGの慣用表記に寄せて全部当て直したもの。
tools/glossary.tsv用語集 107語。chronicle→年代記、clean stroke→清き一撃 など訳語を固定。
tools/patch.mjs訳文の差し戻し・日本語の語順への組み替え・検証・lint・構文チェックまで。落ちたものは英語のまま残す。
tools/gaps.mjsまだ英語で残っている箇所を洗い出す。次に訳すものを探すのに使う。
tools/repair-tm.mjs機械翻訳が落とした/足したタグを、原文の構成に合わせて直す。
tools/build-ja.mjsビルド一括実行。通常はこれだけ覚えれば足ります。
tools/translate.mjsDeepL API 呼び出し。訳を増やすときだけ使います(通常は不要)。
tools/out-fragment-unsafe.json英語のまま残した980件。次の作業単位はここ。
tools/fontpatch.mjs設定に「字体」の切替を足し、同梱の woff2 を index.html に埋め込む。
fonts/同梱の字体3種(使う文字だけに絞った woff2)とそれぞれの OFL ライセンス、絞り込みスクリプト。
更新の手順.md / tools/update.mjsゲームが更新されたとき、増えた文だけを訳し直して作り直す手順とスクリプト。既訳は再利用されます。
記録/CHANGELOG-1.6.3.md1.5.2 → 1.6.0 → 1.6.1 → 1.6.3 の変更まとめ。新旧の突き合わせ結果と、更新で踏んだ不具合の記録。難読化への対応もここ。
翻訳に参加する.md訳を良くする手順。AIの使い方、プロンプト例、文体の方針。
利用条件.md改変・再配布の許可範囲と、禁止事項。

免責

日本語化キットをダウンロード(.zip 約2.0MB)

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