概要

YACSEJAO 90度 USBハブスプリッターは、ホストのUSB-Aポート1つを7ポートに拡張するUSB 2.0ハブです。同種の製品と決定的に違うのは、7ポートすべてに独立したLED付きオン/オフスイッチが付いていること、そしてホスト側プラグが90度に折れ曲がっていることの2点で、この2つがそのまま用途を決めます。速度で選ぶ製品ではなく、「挿しっぱなしのまま個別に電源を切りたい機器が複数ある人」のための製品です。

結論から言うと、USBファン・LEDライト・充電クレードル・たまにしか使わないプリンタやカードリーダーのように、常時通電させたくない機器を束ねる用途では非常に快適です。逆に、外付けSSDや高解像度Webカメラ、オーディオインターフェースを繋ぐ目的で買うと、規格上の速度不足に必ずぶつかります。この線引きさえ間違えなければ、値段以上に手が伸びる製品です。

互換性ガイド

インターフェースはUSB 2.0、コネクタはホスト側・デバイス側ともUSB-Aです。ケーブル長は0.3mと短く、これはPC本体やモニタ背面の近くに置いて使う前提の設計を意味します。デスク手前まで引き回したい場合は長さが足りないので、延長ケーブルを噛ませるか、そもそも別の製品を選んだほうが素直です。ホスト側プラグが90度に曲がっているため、PC背面やデスク裏の壁際でもケーブルが直角に立ち上がらず、ケースを壁に寄せたまま挿せるのが利点です。

対応OSはWindows 11/10/8、macOS、Linux 2.6.14以降で、プラグアンドプレイ動作のためドライバのインストールは不要です。USB 2.0のハブはOSに標準ドライバが入っているクラス機器なので、この点で相性問題が起きることはほとんどありません。USB 3.0/3.2やUSB4のポートに挿しても下位互換で動作しますが、速度はUSB 2.0のまま頭打ちになります。USB-C端子しかないPCで使う場合は、USB-C→USB-A変換アダプタが別途必要です。

電源面が実運用では一番の分かれ目です。本機はDC5.5×2.1mmの外部電源ジャックを備え、5V 4A(=20W)までのACアダプターに対応しますが、アダプターは別売です。アダプターを挿さないバスパワー運用では、ホストのUSBポートが供給できる電力(USB 2.0の規格上は5V 500mA、実際にはPCによってもう少し出ることもあります)を7ポートで分け合う形になります。マウス・キーボード・USBメモリ程度なら問題ありませんが、ポータブルHDD、USBファン、加熱するタイプのUSB機器、スマートフォンの充電を同時に行うと、電力不足で認識が切れたり、書き込み中に切断されたりします。回転する・光る・温まる・充電するものを繋ぐなら、5V 4Aアダプターは実質必須の追加購入品と考えてください。

互換性の注記にもある通り、外部電源が必要かどうかは繋ぐ機器次第です。判断に迷うなら、先にアダプターを用意しておくほうが後悔がありません。極性(センタープラス/センターマイナス)と電圧5Vを必ず確認してから購入してください。電圧違いのアダプターを挿すと接続機器ごと壊す可能性があります。

商品情報

主要な仕様は次の通りです。

項目
USBポート数 7
インターフェース USB 2.0
ケーブル長 0.3m
コネクタ形状 USB-A(ホスト側)/USB-A(デバイス側)
外部電源ポート DC5.5×2.1(5V 4A対応、アダプター別売)
LEDインジケーター 各ポートに個別LED
スイッチ 各ポートに個別オン/オフスイッチ
対応OS Windows 11/10/8、macOS、Linux 2.6.14以降
プラグアンドプレイ 対応(ドライバー不要)

表で目を引くのは「7ポート」と「個別スイッチ」ですが、実際の使い勝手を決めているのは0.3mというケーブル長とUSB 2.0という世代です。USB 2.0の理論速度は480Mbpsで、実測ではおおむね30〜40MB/s程度が上限の目安になります。しかもこの帯域は7ポートで共有されるため、USBメモリからのコピー中に他のポートで通信すると、両方が遅くなります。逆に言えば、マウス・キーボード・ゲームパッド・USBオーディオの入力程度であれば帯域を食わないので、7つ埋めても体感は変わりません。

価格は、2026年5月31日取得時点でAmazonにて¥9,951(税込)、2026年8月27日取得時点で¥9,921(税込)でした。**いずれも取得時点の価格であり、セールや在庫状況で変動します。**正直なところ、この金額はUSB 2.0の7ポートハブとしては安い部類ではありません。個別スイッチと90度プラグという付加価値に納得できるかが判断の分かれ目で、単に「ポートを増やしたいだけ」なら他の選択肢を比較する価値があります。購入前に必ず商品ページで最新価格を確認してください。

レビュー評価は2026年5月31日取得時点で5つ星のうち3.7(好評率換算で74%)、レビュー件数は5件です。**件数が5件しかないため、この星の数は統計としてほとんど意味を持ちません。**1人が★1を付けるだけで平均は大きく動きます。星の数値そのものより、個々のレビュー本文で「どのポートが」「どの機器で」問題になったかを読むほうが、判断材料としてはるかに有用です。

個別スイッチが本当に効く場面

個別スイッチ付きハブは、スペック表からは価値が伝わりにくい製品です。効くのは次のような場面です。

  • 抜き差しの摩耗を減らす。 USB-Aコネクタの抜き差し耐久回数は無限ではありません。1日に何度も挿し直していた機器をスイッチ操作に置き換えられます。
  • 常時通電を避けたい機器。 USBライト、ファン、加湿器、充電クレードルなど、PC起動中ずっと通電してほしくないものを個別に落とせます。
  • トラブルシュートが速い。 機器の不調時に、そのポートだけをオフ→オンして再認識させられます。全部まとめて切る集合スイッチ式のハブでは、他の機器の作業まで巻き込みます。
  • 暗所での状態確認。 ポートごとのLEDで、どこに通電しているかが一目で分かります。

一方で注意すべきなのは、このスイッチが「安全な取り外し」の代わりにはならない点です。書き込み中のUSBメモリや外付けHDDのポートをスイッチで切るのは、ケーブルを引き抜くのと同じことで、データ破損の原因になります。ストレージ系は必ずOS側で取り外し操作をしてからスイッチを切ってください。

競合製品との比較

比較の軸は「速度」「ポート数」「給電方式」の3つです。本機はUSB 2.0・7ポート・外部電源対応(アダプター別売)という組み合わせで、速度を捨ててポート数と制御性を取った構成です。

外付けSSDやHDD、USB 3.0対応のカードリーダーを繋ぐ予定があるなら、USB 3.0世代のハブを選ぶべきです。理論値5Gbpsは実測でもUSB 2.0の10倍前後の差になり、この差は一度体感すると戻れません。ACアダプターが最初から同梱されているUSB 3.0ハブなら、別売アダプターを探す手間もありません。

逆に、繋ぐものがマウス・キーボード・ドングル・USBライトの類だけなら、USB 3.0にお金を払う理由はほとんどありません。その場合の比較対象は、より安価なUSB 2.0の4ポートハブや、ノートPCに常時挿しておけるケーブル一体型のコンパクトなハブになります。個別スイッチが不要なら、そちらのほうが確実に安く済みます。個別スイッチ付きでUSB-C接続のセルフパワーハブという選択肢もあり、最近のノートPCならそちらのほうが取り回しが良い場合があります。

おすすめユーザー

次のような人には素直におすすめできます。

  • 常時通電させたくないUSB機器を複数持っている人。 ファン、ライト、充電スタンド、たまにしか使わないプリンタやスキャナを、抜き差しせず個別に制御できます。
  • デスク裏や壁際にPCを寄せている人。 90度プラグにより、背面ポートからケーブルが直角に飛び出さず、設置スペースを圧迫しません。
  • 低速デバイスを大量に繋いでいる人。 マウス、キーボード、ゲームパッド、各種ドングル、MIDIキーボードなど、帯域を消費しない機器なら7ポート全部を埋めても実用上の問題はありません。
  • 機器のトラブル切り分けを頻繁にする人。 ポート単位で電源を落とせるので、原因の特定が速くなります。

購入前の注意点

速度は絶対に上がりません。 最初にここを納得してください。USB 2.0は理論値480Mbps、実測30〜40MB/s程度が目安で、しかも7ポートで共有します。外付けSSD、4Kや高フレームレートのWebカメラ、キャプチャデバイス、大容量のバックアップ用HDDをここに繋ぐと、確実に不満が出ます。これらはPC本体のUSB 3.0以上のポートに直挿ししてください。

ACアダプターは別売です。 製品ページに5V 4A対応と書かれていても、箱にアダプターは入っていない前提で見積もってください。給電を要する機器を繋ぐ計画なら、アダプター代が実質的な追加コストになります。合計金額で他製品と比較すると、印象が変わることがあります。

ケーブルが0.3mと短いことは、買ってから気づきがちな点です。 デスク上まで引っ張ってくる使い方は想定されていません。PC背面やモニタ背面に固定して使うか、延長を前提にしてください。また、90度プラグは向きが固定されているため、PCのポート配置によっては曲がる方向が都合の悪い側になることがあります。ポートが縦向きに並んでいるケースでは、隣のポートを塞いでしまう可能性も考慮してください。

スイッチの切り忘れ・誤操作にも注意が必要です。 ポートが7つ並んでいるとスイッチも7つ並ぶので、隣を押し間違えることがあります。ストレージ系は前述の通り、OSで取り外してからでないとデータを失う危険があります。書き込み頻度の高い機器は、そもそもこのハブに繋がないほうが安全です。

**価格については、取得時点で1万円前後という水準がこの製品クラスとしては高めであることを認識しておいてください。**上記の¥9,951/¥9,921はいずれも取得時点の値で、実売価格は変動します。注文前に必ず現在価格を確認し、同価格帯のUSB 3.0ハブと見比べることをおすすめします。

もう一点、Amazonの商品ページ側の登録情報についてです。この種の製品はページのスペック欄や販売元表記が実物と食い違っていることが時々あります。ポート数、ケーブル長、外部電源の有無は、商品画像とタイトルでも必ず突き合わせて確認してください。届いた製品が説明と違う場合は、開封前に返品手続きを取るのが確実です。

よくある質問

Q. 外付けHDDを繋いで使えますか?
A. 認識自体はしますが、おすすめしません。速度がUSB 2.0に制限されるうえ、バスパワー駆動のHDDは電力不足で切断される可能性があります。どうしても繋ぐなら5V 4Aの外部電源アダプターを併用してください。

Q. スマートフォンの充電はできますか?
A. 給電自体は可能ですが、USB 2.0ハブのバスパワーでは電流が小さく、充電はかなり遅くなります。外部電源を接続すれば改善しますが、急速充電には対応しません。充電目的なら専用の充電器を使うべきです。

Q. ACアダプターは付属していますか?
A. 仕様上は別売です。DC5.5×2.1mm、5V 4A対応のものを別途用意してください。購入時は電圧5Vと極性を必ず確認してください。

Q. スイッチをオフにすれば安全に取り外したことになりますか?
A. なりません。ケーブルを抜くのと同じ扱いです。USBメモリや外付けストレージは、OS側で取り外し操作をしてからスイッチを切ってください。

Q. USB-C端子しかないノートPCで使えますか?
A. USB-C→USB-A変換アダプタを使えば動作します。ただし0.3mのケーブルにアダプタが加わるので、取り回しは考えておいてください。

Q. 7ポート全部を同時に使っても大丈夫ですか?
A. マウスやキーボードのような低速機器なら問題ありません。データ転送を伴う機器を複数同時に使うと、帯域を共有するため全体が遅くなります。電力を食う機器が複数ある場合は外部電源を接続してください。

商品情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: YACSEJAO
  • 販売元: JoLeap
  • 出荷元: JoLeap
  • ASIN: B0DN8ZZ6DW
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。