SteelSeries Nimbus 69070 は、Apple の MFi(Made for iPhone/iPad)認証を取得した Apple デバイス専用のワイヤレスゲームパッドです。2016 年前後に登場した製品で、iOS が汎用コントローラーに対応する前の時代を代表するモデルにあたります。以下では、スペックとレビュー実績を踏まえたうえで「今この製品を選ぶ意味があるのはどんな人か」まで踏み込んで整理します。
概要
Nimbus 69070 は、Bluetooth 4.1 で iPhone・iPad・iPod touch・Apple TV・Mac に接続する据え置き型(クリップ非搭載)のフルサイズコントローラーです。結論から言えば、Apple TV でゲームを遊ぶ人と、iPad を机や台に置いてプレイする人に向いた製品で、iPhone をコントローラーに挟んで持ち歩きたい人には向きません。
最大の特徴は公称 40 時間以上というバッテリー駆動時間です。数時間で切れるモバイル向けパッドと比べると、充電の頻度を意識せずに使える水準で、リビングの Apple TV 用に転がしておく使い方と相性がいいと言えます。充電端子は Lightning で、iPhone や iPad と充電ケーブルを共用できる点も、当時の Apple ユーザーにとっては合理的な設計でした。
ボタンは圧力感知に対応しており、レーシングゲームのアクセル操作のように「どれくらい押し込んだか」を拾える設計です。ただし、この機能を実際に活かしているタイトルは限られるため、購入の決め手にはしないほうが無難です。
互換性ガイド
動作要件は iOS 9 以降、tvOS 9 以降、macOS 10.11 以降です。メーカーが挙げている対応機種は、iPhone 7 / 7 Plus、iPhone 6s / 6s Plus、iPhone 6 / 6 Plus、iPhone 5 / 5c / 5s、iPad Pro、iPad mini / mini 2 / mini 3 / mini 4、iPad Air / Air 2、iPad(第 4 世代)、iPod touch(第 6 世代)、Apple TV(第 4 世代)、および Mac です。この一覧は発売当時のもので、それ以降に出た機種が使えないという意味ではありませんが、逆に最新機種での動作をメーカーが保証しているわけでもない点は理解しておいてください。
| 項目 | 値 | 実際に効いてくるポイント |
|---|---|---|
| 接続方式 | Bluetooth 4.1 | ドングル不要。ペアリングは OS の Bluetooth 設定から |
| バッテリー | 40 時間以上 | 週に数回のプレイなら月単位で充電を意識せずに済む |
| 充電端子 | Lightning | USB-C 化した近年の Apple 環境ではケーブルを別途用意する必要がある |
| 寸法 | 150 × 110 × 63.2 mm | 一般的な据え置き機用パッドとほぼ同等。ポケットには入らない |
| 対応 OS | iOS / tvOS / macOS | Android・Windows・Nintendo Switch は対象外 |
ここで最も注意すべきなのは充電端子です。近年の iPhone と iPad は USB-C に移行しており、手元に Lightning ケーブルが 1 本も無いという環境が現実に増えています。しかも本製品は充電ケーブルが同梱されないため、Lightning ケーブルを持っていない場合は別途用意する必要があります。開封してすぐ遊べない、という失敗の典型例なので、購入前に手持ちのケーブルを確認しておいてください。
もう 1 つの落とし穴が「対応タイトル」です。MFi コントローラーは、ゲーム側がコントローラー入力に対応していなければ画面のタッチ操作の代わりにはなりません。App Store の各タイトルのページで、コントローラー対応の表記があるかを事前に確認するのが確実です。Apple Arcade のタイトルは多くがコントローラー対応をうたっていますが、無料ゲームやタッチ操作前提のカジュアルゲームでは非対応のものが少なくありません。
Mac については、軽いゲームやエミュレーター用途で使える一方、Steam の Mac 版タイトルとの相性はタイトルごとの実装に依存します。用途が Mac 中心であれば、より新しい世代のコントローラーを検討したほうが確実です。
商品情報
価格は 2026 年 5 月 27 日取得時点で Amazon.co.jp にて ¥11,000 でした。価格は時期や在庫状況によって変動するため、購入前に必ず商品ページで最新の価格を確認してください。eBay 側は検索結果へのリンクのみで、確定した金額は取得できていません(出品ごとに条件が異なるため、中古・並行輸入品の状態表記に注意してください)。
レビュー評価は 2026 年 5 月 27 日取得時点で 3,962 件・5 段階中 3.9(好意的評価の割合として約 78%)です。4,000 件近い母数で 3.9 という数字は、「基本的には問題なく動くが、一定数の不満も蓄積している」という評価に読めます。極端に低いわけではないものの、同価格帯の最新コントローラーが 4.3〜4.5 前後を付けることを考えると、手放しで勧められるスコアではありません。母数の大きさは長く売られてきた証拠でもあり、初期ロットの評価と現行品の評価が混在している可能性も踏まえて読むべきです。
同梱品はコントローラー本体、クイックスタートガイド、SteelSeries ステッカーです。繰り返しになりますが、充電用の Lightning ケーブルは含まれません。保証はメーカー保証 1 年が一般的ですが、販売元によって扱いが異なる場合があるため、購入先の記載を確認してください。
競合製品との比較
この製品を評価するうえで避けて通れないのが、iOS 13 以降で Xbox ワイヤレスコントローラーと DualShock 4 / DualSense が標準サポートされたという事実です。これにより「iPhone でゲームをするために MFi 専用パッドを買う」必然性は大きく下がりました。すでに家庭用ゲーム機を持っている人であれば、手持ちのコントローラーをそのまま接続するのが最も安上がりで、ボタン配置にも慣れているという意味で合理的です。
そのうえで、現行のスマホ向けコントローラーは大きく 2 系統に分かれます。1 つは Razer Kishi や GameSir X2 系のように本体を挟み込むクリップ型で、外出先で遊ぶ人向けです。もう 1 つが Nimbus のような据え置き型で、机や膝の上に端末を置いて遊ぶスタイルに向きます。Nimbus は後者に属し、フルサイズゆえの握りやすさとバッテリー持ちが持ち味です。つまり「持ち運びやすさ」で選ぶ製品ではありません。
また、近年のコントローラーではホールエフェクト式スティックの採用が進み、長期使用時のドリフト(スティックを触っていないのにキャラクターが動く現象)に強い設計が一般的になりつつあります。Nimbus 69070 はその世代より前の製品にあたるため、長期的な耐久性という観点では新しい選択肢に分があります。
おすすめユーザー
次のような人には今でも十分に選ぶ価値があります。
- Apple TV(第 4 世代)でゲームを遊びたい人。 Siri Remote は操作精度の面でゲームには不向きで、専用パッドを足すだけで体験が大きく変わります。
- iPad を台に置いて、腰を据えて遊ぶ人。 クリップ型と違い端末の重さが手にかからないため、長時間のプレイで疲れにくい構成です。
- 充電の手間を極力減らしたい人。 40 時間以上の駆動時間は、たまに遊ぶ用途なら実質的に充電を忘れて過ごせる水準です。
- Apple 製品で環境を統一していて、手元に Lightning ケーブルが余っている人。 充電ケーブルを買い足さずに済みます。
- Apple Arcade のコントローラー対応タイトルを中心に遊ぶ人。 対応表記のあるタイトルなら、タッチ操作より確実に有利です。
購入前の注意点
まず、Apple 専用である点を割り切れるかが分岐点です。 Android スマートフォン、Windows PC、Nintendo Switch では使えません。1 台のコントローラーを複数環境で使い回したい人にとっては、この時点で候補から外れます。マルチプラットフォーム対応を明記した製品を選んでください。
次に、製品世代の古さです。 2016 年前後の設計であり、以降に登場したコントローラーと比べると、スティックの耐久設計、ジャイロ操作、背面ボタン、有線接続への切り替えといった要素は持ちません。今から新品を買うなら、同じ ¥11,000 前後の予算で新世代の選択肢が複数あることは知っておくべきです。それでも Nimbus を選ぶ理由は、Apple TV での安定動作と実績、そしてバッテリー持ちに集約されます。
Lightning 充電も現実的な弱点です。 手持ちの機器が USB-C に移行済みなら、この製品のためだけに Lightning ケーブルを保管し続けることになります。ケーブルが同梱されない点と合わせて、購入前に必ず確認してください。
クリップが無いため、iPhone 単体での携帯プレイには不向きです。 端末を別途スタンドで立てるか、机に置く必要があります。「電車の中で遊びたい」という用途で買うと、まず後悔します。
タイトル側の対応状況を過信しないでください。 MFi 対応と書かれていないゲームでは、ボタンを押しても何も起きません。遊びたいタイトルが決まっているなら、そのアプリのストアページでコントローラー対応の記載を先に確認するのが確実です。
最後に、商品ページの登録情報についてです。 Amazon の商品ページは、販売元や出荷元、型番といった登録情報が実物と食い違っていることがあります。本記事の対象は SteelSeries Nimbus 69070(ブラック)です。購入時は商品画像とタイトルで対象製品が一致しているかを確認し、中古・並行輸入の出品では保証の扱いが異なる場合がある点にも注意してください。価格についても、記事中の金額はあくまで取得時点のものです。
よくある質問
Q. 最新の iPhone や iPad でも使えますか。 A.
メーカーが公表している対応機種は発売当時のものです。MFi 規格自体は iOS でサポートが続いていますが、最新機種での動作をメーカーが保証しているわけではないため、確実性を求めるなら現行世代の製品ページで対応状況を確認してください。
Q. 充電ケーブルは付いてきますか。
A. 付属しません。Lightning ケーブルを別途用意する必要があります。同梱されるのはコントローラー本体、クイックスタートガイド、SteelSeries ステッカーです。
Q. Nintendo Switch や PC(Windows)で使えますか。
A. 使えません。対応 OS は iOS、tvOS、macOS です。複数環境で使いたい場合は、マルチプラットフォーム対応をうたう製品を選んでください。
Q. バッテリーは本当に 40 時間持ちますか。
A. 公称値は 40 時間以上です。実際の駆動時間は使用状況や経年によるバッテリー劣化で変わりますが、数時間で切れるクラスの製品とは明確に差があります。中古品では劣化が進んでいる可能性を考慮してください。
Q. すべての iPhone ゲームで使えますか。
A. いいえ。ゲーム側がコントローラー入力に対応している必要があります。App Store の各タイトルのページで対応表記を確認してください。
Q. 今から買うなら、他の選択肢と比べてどうですか。 A.
すでに Xbox や PlayStation のコントローラーを持っているなら、iOS 13 以降はそれらをそのまま接続できるため、追加購入の必要性は低いです。Nimbus が優位なのは、Apple TV 中心の据え置き利用と長いバッテリー駆動時間を重視する場合です。
商品情報
(Amazon参照)
- メーカー名: SteelSeries
- 販売元: Member's MARKET
- 出荷元: Amazon
- ASIN: B01AZC3III
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。



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