この記事ではASRock AMD Threadripper対応X399チップセット搭載 ハイエンドATXマザーボード X399 Taichiを詳しく紹介します。

概要

ASRock X399 Taichiは、AMDのハイエンドデスクトップ向けCPU「Ryzen Threadripper」シリーズに対応したATXマザーボードです。Socket TR4を採用し、最大128GBのDDR4メモリを8スロットでサポート。PCIe 3.0 x16スロットを4本備え、マルチGPU構成やクリエイティブワークステーションとしても力を発揮します。 このマザーボードは、X399チップセットを搭載し、Threadripperの持つ多数のPCIeレーンを活かした拡張性が最大の魅力。ストレージに関しても8基のSATA3、3基のUltra M.2(PCIe Gen3 x4 & SATA3)、さらに1基のU.2ポートを備えており、高速なNVMe SSDを複数接続可能です。 市場における位置づけとしては、ハイエンドワークステーション向けの中でもコストパフォーマンスに優れたモデル。ASRockの「Taichi」シリーズは、安定性と拡張性を両立した信頼性の高い製品として、長年にわたりクリエイターやPC愛好家から支持を得ています。

互換性ガイド

対応CPUソケットはSocket TR4(sTR4)。Ryzen Threadripper 1000/2000シリーズ(Whitehaven / Colfax)に対応しています。メモリはDDR4-3600+(OC)までの8枚のDIMMスロットを搭載し、最大128GBまで実装可能。ECCメモリ(non-ECC含む)もサポートされています。 フォームファクターはATX。一般的なATXケースに取り付け可能ですが、CPUクーラーはTR4専用の大型クーラーや水冷ユニットを推奨します。電源は24ピンATXに加え、CPU補助電源として8ピンEPS×2が必要です。推奨電源容量は850W以上を想定すると良いでしょう。 拡張スロットはPCIe 3.0 x16が4本(シングル時x16、マルチ時x8/x16の組み合わせ)、PCIe 2.0 x1が1本。M.2スロットは3基あり、すべてPCIe Gen3 x4対応。SATA3ポートは8基、U.2ポートは1基と、ストレージ接続にも余裕があります。

商品情報

ASRock X399 Taichiは、2017年後半に発売されたモデルですが、中古市場や一部在庫で現在も入手可能です。価格帯はで約324,990円(2026年6月時点)。保証期間はメーカー標準の2年間です。 市場での立ち位置はハイエンドゾーン。Threadripperプラットフォームならではの多数のPCIeレーンを活かし、4-way GPU構成や多数のNVMe SSDを直接接続できる拡張性が特徴。クリエイティブワークフローや研究開発用途に最適なマザーボードです。

おすすめユーザー

  • ハイエンドワークステーションを構築したいクリエイター Threadripper CPUをフル活用し、動画編集や3Dレンダリング、機械学習など、大量のコアとPCIeレーンを必要とするユーザーに最適。複数のGPUや高速ストレージを同時に運用できる拡張性が強みです。 - マルチGPU環境を構築するエンスージアスト 4本のPCIe 3.0 x16スロットは、4-way SLI/CrossFireもサポート(付属のSLIブリッジあり)。ゲーマーというよりは、CUDAアクセラレーションやGPUコンピューティング用途に適します。 - NASや仮想化サーバーを自作する上級者 8基のSATA3と3基のM.2、U.2により、大容量ストレージサーバーやハイパーバイザーの構築も可能。ECCメモリ対応で安定性も求められるユーザーに。 - こんな人には向かない… 一般的なゲーミング用途であれば、Ryzen 7やCore i7で十分であり、Threadripperプラットフォームはコスト過多になりがちです。また、最新のPCIe 4.0/5.0が必要な場合や、小型ケースへの組み込みを考えている方には不向きです。 ## 競合比較
    直接の競合としては、GIGABYTE X399 AORUS Gaming 7やMSI X399 Gaming Pro Carbon ACが挙げられます。 - GIGABYTE X399 AORUS Gaming 7: オーディオ面にこだわったモデル。RGB LEDやデザインで優れるが、拡張スロットの配置やM.2レーンの割り振りが異なる。 - MSI X399 Gaming Pro Carbon AC: 無線LAN(802.11ac)やBluetooth 4.2を標準搭載し、オーバークロック機能も充実。Taichiと似た価格帯で、安定性重視ならTaichi、機能バランスならMSIという選択になります。 価格面ではTaichiがやや高めですが、その分ストレージ拡張性と電源回路の品質に定評があります。

購入前の注意点

まず、このマザーボードはSocket TR4専用であり、Ryzen 7(AM4)やRyzen 3000以降のCPUとは互換性がありません。購入前にCPUの対応を必ずご確認ください。 また、発売から数年が経過しており、最新のPCIe 4.0/5.0には非対応。NVMe SSDの速度を最大限引き出したい場合や、最新GPU(RTX 40シリーズなど)を複数枚使う場合には帯域不足がボトルネックになる可能性があります。 中古品の購入では、BIOSバージョンに注意が必要。初代Threadripper(1000シリーズ)は初期BIOSで動作しますが、2000シリーズを使用する場合はBIOSアップデートが必須です。出品者に確認するか、BIOS Flashback機能(本製品に搭載)を利用してアップデート可能ですが、Flashbackの手順はやや複雑です。 価格も新品当時より値上がりしている傾向があり、予算に余裕がある方のみ検討すべきでしょう。 ## よくある質問 Q: このマザーボードにRyzen Threadripper 3990Xは使えますか? A: いいえ、3990XはSocket sWRX8(TRX40)です。X399チップセットはThreadripper 1000/2000シリーズ(Socket TR4)のみ対応です。 Q: M.2スロットはPCIe 4.0対応ですか? A: いいえ、すべてPCIe 3.0 Gen3 x4までです。最新のPCIe 4.0 SSDを接続しても速度は3.0に制限されます。 Q: 空冷クーラーはどのようなものを選べば良いですか? A: TR4ソケット専用の大型空冷クーラー(例:Noctua NH-U14S TR4-SP3)や360mmクラスのAIO水冷をお勧めします。一般的なAM4クーラーは取り付けられないので注意。

商品情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: ASRock
  • ASIN: B074J5R36W
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。