この記事ではThermalright AS120 PLUS CP クーラーを詳しく紹介します。

概要

サーマルライト(Thermalright)は台湾発の冷却専門ブランドで、20年以上の歴史を持ち、PC自作シーンでは定番の存在です。その中でもAS120 PLUS CPは、4本のAGHPヒートパイプとデュアルPWMファンを搭載したシングルタワー型空冷クーラーです。価格は約3,000円前後と非常にリーズナブルでありながら、Intel LGA1700やAMD AM5といった現行ソケットに対応し、定格〜ミドルレンジCPUの冷却に十分な性能を発揮します。 サイズは幅98mm、奥行き120mm、高さ154mmとコンパクトで、多くのミドルタワーケースに収まります。CPUクーラーの予算を抑えたい方や、初めての自作PCに挑戦するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

接続・互換性

対応ソケットはIntel LGA115x/1200/1700、AMD Socket AM4/AM5と幅広く、現行の主要プラットフォームをほぼカバーします。付属の取り付けブラケットはソケット別に用意されており、初心者でも比較的簡単に組み付けられます。 冷却ファンは2基の120mm PWMファン(TL-C12C V2とTL-C12R V2)を搭載し、標準の4ピンPWMヘッダーに接続してマザーボード側で回転数を制御します。ファンコネクタは4ピンで、多くのマザーボードと互換性があります。 なお、CPUクーラーの高さは154mmです。ケースのCPUクーラー対応高さを必ずご確認ください。特に幅98mmと奥行き120mmは、標準的なタワーケースであまず問題なく取り付け可能ですが、一部のMini-ITXケースでは干渉する可能性があります。また、メモリースロットとの干渉を避けるための設計が施されており、一般的なヒートシンク付きメモリでも挿せるケースが多いです。

商品情報

発売時期は2021年ごろで、現在も継続販売されているロングセラーモデルです。価格帯はで通常2,800〜3,500円程度と、エントリー〜ミドルクラスの空冷クーラーとしては非常に競争力があります。保証期間はメーカーにより異なりますが、Thermalrightは一般的に1年間の保証を提供しています。 付属品には、Intel/AMD両方の取り付け金具、バックプレート、サーマルコンパウンド(グリス)が含まれます。市場での立ち位置としては、明らかに「エントリー〜ミドルレンジ向け」です。ハイエンドCPU(例:Core i9やRyzen 9のフルロード)には冷却性能が不足しますが、Core i5/Ryzen 5クラスであれば余裕を持って冷やせます。

おすすめユーザー

予算重視でバランスの良いPCを組みたいユーザーに最適です。具体的なユースケースとしては、次の3つが挙げられます。 1. 初めての自作PCに挑戦するユーザー:取り付け手順が比較的シンプルで、価格も安いため、失敗してもダメージが少ないです。CPUクーラーの取り付けに自信がない方にもおすすめできます。ただし、高さ154mmのため、ケースの幅が狭いモデルでは取り付けできない場合があるので、事前の寸法確認は必須です。 2. Ryzen 5 / Core i5クラスのCPUを使ったゲーミングPC:定格状態であれば、これらのCPUをしっかり冷却できます。ゲーム中の負荷でも温度が安定し、騒音も控えめです。一方、Core i7やRyzen 7以上のCPUでOCを試みるユーザーには冷却能力が不足するため、より大型のハイエンドクーラーを検討すべきです。 3. 静音性を重視しつつ低予算を維持したいユーザー:デュアルファンながら、定格回転数1500rpmで最大騒音25.6dBAと、比較的静かです。ただし、ファンスピードを100%で回すとそれなりに音はします。完全な静音を求めるのであれば、同価格帯でもサイズの大きいシングルファンモデルや、ファンカーブ調整を前提とした製品も検討しましょう。