この記事では Logicool MK700MX MX KEYS mini コンボ for Business [ MX1700BGR + KX700BGR ] を、実データをもとに掘り下げて紹介します。
概要
Logicool(ロジクール)の「MK700MX MX KEYS mini コンボ for Business」は、モバイル志向のワイヤレスマウス「MX Anywhere 3 for Business(MX1700BGR)」と、テンキーレスのコンパクトキーボード「MX KEYS Mini for Business(KX700BGR)」を組み合わせた法人向けセットです。結論から言うと、これは「速さ」や「ゲーム性能」で選ぶ製品ではなく、複数デバイスを行き来する働き方と、社内 IT の無線ポリシーの両方を一度に満たすための製品です。
鍵になるのは製品名にも入っている Logi Bolt です。従来の Unifying レシーバーとは互換性が無く(型番にも「Unifying非対応」と明記されています)、暗号化を前提としたセキュア接続に振り切った規格です。裏を返せば、既に手元にある Unifying レシーバーやそれ用の周辺機器を活かしたい人には、このコンボは噛み合いません。この点は購入前に必ず押さえておくべき分岐点です。
Amazon.co.jp のレビューは 2026年5月26日取得時点で 55件・5つ星のうち 4.3(好評率にすると約 86%)。レビュー母数が 55件と多くはないので、star の数字を絶対視するより、以下で触れる仕様と自分の使い方を突き合わせて判断するほうが確実です。
MX Anywhere 3 と MX KEYS Mini、それぞれの性格
マウス側の MX1700BGR は重量 99g、センサーは Darkfield 4000 DPI です。99g は「軽量ゲーミングマウス」の基準(50〜70g 台)から見ると重いほうですが、モバイルマウスとしては手のひらに収まるサイズで密度がある、という感触になります。Darkfield は光学式が苦手とするガラス天板やツヤのある会議机でも追従しやすいのが特徴で、外出先で机を選ばずに済むのは実務上かなり効きます。バッテリーは最大 70日。毎日使っても月単位で充電を忘れられる水準です。
キーボード側の KX700BGR は重量 506g、スイッチはパンタグラフ(Scissor-switch)です。506g という数字は 70% サイズのキーボードとしてはむしろ重めで、これは「軽くて持ち運びやすい」というより「打鍵中にずれない」方向の重さだと受け取ってください。ノートPC に近い浅めのストロークなので、メカニカルのような打鍵感を期待すると肩透かしになります。バックライト点灯時のバッテリーは最大 10日、消灯時は最大 5ヶ月。ここは差が大きいので、後述の注意点で改めて触れます。
| 項目 | マウス(MX1700BGR) | キーボード(KX700BGR) |
|---|---|---|
| 重量 | 99g | 506g |
| センサー/スイッチ | Darkfield 4000 DPI | パンタグラフ |
| バッテリー | 最大70日 | 最大10日(バックライトON)/最大5ヶ月(OFF) |
| 接続 | Bluetooth Low Energy/Logi Bolt | Bluetooth Low Energy/Logi Bolt |
表のとおり、消耗品的な手間(充電)はマウスよりキーボード側に偏ります。運用上はキーボードの充電サイクルを基準に考えるのが現実的です。
互換性ガイド
対応 OS は Windows 10 以降、macOS 11 以降、Chrome OS、Linux、iPadOS 14 以降。接続には Bluetooth 4.0 以上、または Logi Bolt レシーバーを挿す USB-A ポートのどちらかが必要です。ここが実際に失敗しやすい第一のポイントで、USB-C しか持たない薄型ノートや最近の MacBook では、レシーバーを使うなら USB-A 変換ハブが別途要ります。ハブ経由でも動きますが、バスパワー不足のハブでは接続が不安定になることがあるので、電源付きのものを選んでください。
第二のポイントは Logi Bolt と Unifying の非互換です。見た目が似た小さな USB レシーバーでも、Unifying レシーバーに本製品をペアリングすることはできません。逆に、既存の Unifying 対応マウス/キーボードを本製品付属の Bolt レシーバーにまとめることもできません。社内に Unifying 機器が混在している場合、レシーバーが 2 本刺さる前提で USB ポートを空けておく必要があります。
第三に、マルチデバイス切り替えは Bluetooth・Bolt を合わせて最大 3台まで。ノートPC(Bolt)+会議室のデスクトップ(Bluetooth)+タブレット(Bluetooth)といった構成が典型です。ただし iPadOS では OS 側のショートカット差異があり、キー配列やファンクション動作が Windows と完全に同じにはなりません。Windows と macOS を併用する場合は、Logi Options+ 系のユーティリティでキー割り当てを OS ごとに揃えておくと違和感が減ります。
なお、モバイルとの相性で見落とされがちなのが「レシーバーの収納」です。持ち歩き前提でレシーバーを抜き差しする運用は紛失の元なので、外出先では Bluetooth、自席では Bolt と役割を分ける使い方をおすすめします。
商品情報
価格は 2026年5月26日取得時点で Amazon.co.jp 掲載が ¥28,000、eBay 側は 2026年7月9日取得時点で $167.21 です。いずれも取得時点の値で、セールや為替、在庫状況で変動します。購入時は必ず商品ページで最新価格を確認してください。MX Anywhere 3 と MX KEYS Mini はそれぞれ単品でも流通しているため、セット価格が 2製品の単品合計を上回っていないかを都度チェックするのが、この製品で唯一といっていい価格面の攻略法です。
本製品は国内正規品として販売されており、for Business 版はコンシューマ版と外観は近いものの、Bolt 前提である点と法人向けの供給・保証体系である点が異なります。カラーはグラファイト。同梱物は Logi Bolt USB レシーバー、USB-C 充電ケーブルなどです(同梱内容は改定されることがあるため、詳細は商品ページの記載を確認してください)。
市場での立ち位置は、明確にハイエンド寄りのビジネス周辺機器セットです。同じ予算を単品に振れば、より大きく手に馴染むフルサイズマウスや、打鍵感の良いメカニカルキーボードが買えます。それでもこのセットを選ぶ理由は、性能単体ではなく「Bolt による接続の一元管理」と「デスクの省スペース化」が同時に手に入る点にあります。
競合・単品購入との比較
比較対象は大きく 3つに分かれます。1つ目は同じロジクールの MX Master シリーズ+MX Keys(フルサイズ)の組み合わせ。据え置きで長時間タイピングするなら、手の収まりも打鍵感もそちらが上です。2つ目は、Bluetooth のみの安価なワイヤレスマウス・キーボード。コストは 1/3 以下になりますが、レシーバーの管理性やガラス面での追従性は落ちます。3つ目が本製品で、移動と据え置きの両方を 1セットで賄いたい人向けという中間解です。
もし用途が「自席専用」なら、本製品は明確にオーバースペックかつサイズ的にも損です。逆に週の半分を外で作業するなら、99g のマウスと 70% キーボードがバッグに入る価値は数字以上に大きくなります。
おすすめユーザー
- ノートPC とデスクトップ、タブレットを日常的に行き来する人:最大 3台のペアリングとワンボタン切り替えで、机ごとに周辺機器を用意する必要がなくなります。
- 社内のセキュリティポリシーで無線周辺機器に制約がある人:Logi Bolt は暗号化を前提とした接続方式で、IT 部門の要件を通しやすいのが導入時の実利です。
- デスクが狭い/モニターアームや書類でスペースを取られている人:テンキーレスの 70% サイズは、マウスの可動域をそのまま広げてくれます。
- ガラス天板や光沢のある机で作業することがある人:Darkfield センサーは一般的な光学式が滑る面でも追従しやすく、マウスパッドを持ち歩かなくて済みます。
- 静かなオフィスや会議中にも操作する人:静音クリック仕様のため、周囲への打鍵音・クリック音の配慮がしやすい構成です。
購入前の注意点
まず Unifying 非対応。これが最大の落とし穴です。既にロジクールの Unifying 環境を組んでいる人が「同じロジクールだから統合できるだろう」と考えて買うと、レシーバーが 1本増えるだけの結果になります。型番に明記されているとおり、両者は別物です。
次に キーボードのバッテリー体感差。最大 10日(バックライト ON)と最大 5ヶ月(OFF)では 15倍近い開きがあります。バックライトを常用する前提なら、月に 2〜3回の充電が生活に組み込まれます。充電しながら使える仕様ではあるものの、「置きっぱなしで数ヶ月放置」を期待して買うと運用が破綻します。ここは購入前に自分がバックライトを本当に必要とするか決めておくべきです。
三つ目は サイズと打鍵感の割り切り。テンキーが無いので、数値入力が業務の中心(経理、データ入力)なら別途テンキーが要ります。パンタグラフの浅いストロークも好みが割れ、メカニカルからの移行では最初の数日は打ち間違いが増えます。マウスも 99g・小型なので、手が大きい人やかぶせ持ちの人には小さすぎる可能性が高いです。ゲーミング用途にも向きません。
四つ目は 価格の妥当性。取得時点で ¥28,000 という価格は、単品を別々に買う場合と大きくは変わらないことがあります。セットである必然性(色やレシーバーの統一)を求めないなら、単品価格と比較してから決めてください。eBay 等の海外マーケットプレイス経由は国内保証の対象外になる可能性があります。
最後に 販売ページの表記。本製品は販売元が Amazon 直販ではなくマーケットプレイスの出品者になっているケースがあります(掲載情報では販売元 OKTAストア/出荷元 Amazon)。Amazon の商品ページは登録情報が実物と食い違っていることが実際にあるため、購入前に商品画像・タイトル・型番(MX1700BGR と KX700BGR の 2点が揃っているか)を自分の目で確認してください。for Business ではないコンシューマ版が混在して表示されることもあります。
よくある質問
Q. Unifying レシーバーで使えますか?
A. 使えません。本製品は Logi Bolt 専用です。既存の Unifying 環境とはレシーバーを共用できず、USB ポートは別途 1本必要になります。
Q. USB-A ポートが無いノートPC でも使えますか?
A. Bluetooth 4.0 以上に対応していれば、レシーバー無しで接続できます。Bolt を使いたい場合は USB-A 変換ハブが必要で、電源付きハブのほうが安定します。
Q. 何台まで切り替えられますか?
A. マウス・キーボードとも最大 3台です。Bluetooth と Logi Bolt を混在させて登録でき、本体のボタンで切り替えます。
Q. バッテリーはどれくらい持ちますか?
A. マウスが最大 70日、キーボードがバックライト ON で最大 10日、OFF で最大 5ヶ月です。実際の持ちは使用時間と輝度設定で変わります。
Q. ゲームには使えますか?
A. 動作はしますが、想定用途はオフィスワークです。低遅延やクリック応答を重視するなら、ゲーミング向けの製品を選んでください。
Q. Mac と Windows を併用しても大丈夫ですか?
A. どちらも対応 OS です。ただしキー配列や修飾キーの挙動が異なるため、ユーティリティで OS ごとの割り当てを整えておくと快適です。
商品情報
(Amazon参照)
- メーカー名: Logicool(ロジクール)
- 販売元: OKTAストア
- 出荷元: Amazon
- ASIN: B0B6FR2TG1
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。
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