ゲーム概要
『ヒットマン ワールド オブ アサシネーション』は、エージェント47となって世界各地のターゲットを暗殺する、サンドボックス型のステルスゲームです。IO Interactive A/S が開発・販売しており、HITMAN/HITMAN 2/HITMAN 3 のコア体験を1本にまとめたパッケージとして、20以上のロケーションを収録しています。データ上の配信開始日は2022年1月20日です。
このゲームの実際のプレイは、いわゆるアクションゲームの流れとはかなり違います。ミッションを開始すると、まず群衆に紛れて広いマップを歩き回り、ターゲットの巡回ルート、警備の視線、立ち入り禁止区域の境界、使えそうな変装を頭に入れていきます。次に「どうやって近づくか」を組み立て、実行し、失敗したらやり直す。1回のクリアに要する時間より、同じマップを何周もして最適解を探す時間のほうが長くなる作りです。
つまりこれは「敵を倒して進むゲーム」ではなく、「一枚のマップを繰り返し解くパズルゲーム」に近い体験です。ここが合うかどうかが、購入判断のほぼすべてを決めます。
特徴・システム
中核にあるのは変装システムです。マップ上の人物を無力化して服を奪うと、その職業の人間として振る舞えるようになり、通常は入れない区域へ通れるようになります。ただし同じ職業のNPCの一部は変装を見破ってくるため、「制服を着れば安全」ではなく「その制服が通用する相手と通用しない相手を覚える」ゲームになっています。
もう一つの柱が、マップに仕込まれた暗殺の機会です。ターゲットが特定の時刻に特定の場所へ移動する、特定のアイテムを渡すと単独行動に入る、といった連鎖が各ロケーションに複数用意されています。これを追いかければ演出付きのきれいな暗殺ができますし、無視して自分なりの手順を組んでも構いません。同じマップで、毒殺・事故に見せかけた排除・遠距離狙撃・完全な非殺傷ルートが並立します。
メインのミッションに加えて、コントラクトモード(プレイヤーが自作した任務の共有)、エスカレーション(同じマップに条件を段階的に追加していく挑戦)、エリートターゲット系のアーケードなど、繰り返し遊ぶための仕組みが多数用意されています。マップを覚えるほど選択肢が増える設計なので、収録ロケーション数の割にプレイ時間は伸びやすい構成です。
3部作の関係とどこから始めるか
『ワールド オブ アサシネーション』は、3作それぞれを別ゲームとして起動するのではなく、ひとつのクライアントから各シーズンのロケーションへアクセスする形をとっています。ストーリーは第1作から順に繋がっているため、物語を追いたい場合は最初のシーズンから進めるのが自然です。
ただしゲームプレイ上は、どのロケーションから始めても大きな不利はありません。マップごとに難易度と広さが違うので、最初は導線が分かりやすい序盤のマップで変装と警戒レベルの仕組みを覚え、それから広くて人の多いマップへ移るのが無難です。
なお、収録内容やエディションの構成は時期によって変わることがあります。どのシーズンのコンテンツが含まれるかは、購入前にストアページの記載を確認してください。
動作環境の目安
Steam に記載されている動作環境は次の通りです。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | 64-bit Windows 10 | 64-bit Windows 10 |
| CPU | Core i5-2500K 3.3GHz / Phenom II X4 940 | Core i7 4790 4GHz |
| GPU | GeForce GTX 660 / Radeon HD 7870 | GeForce GTX 1070 / Radeon RX Vega 56 8GB |
| メモリ | 8 GB | 16 GB |
| ストレージ | 60 GB | 60 GB |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
注目すべきは、推奨環境の上限が GTX 1070 / RX Vega 56 8GB で止まっている点です。近年のAAAタイトルのように RTX 40番台クラスを要求する構成ではないため、数世代前のミドルレンジGPUでも設定次第で十分戦えます。逆に言えば、最新の高価なGPUを積んでも劇的にフレームレートが伸びるタイプのゲームではありません。
一方でメモリは推奨16GBと、最低の8GBから倍になっています。このゲームは1マップに大量のNPCを同時に配置するため、群衆密度の高いロケーションでは負荷がCPUとメモリ側に寄りやすい傾向があります。手持ちが8GBの場合、起動はできても人の多いマップでカクつく可能性を見込んでおいたほうが安全です。CPUも推奨が Core i7 4790(4コア)である点から、GPUだけ強化してCPUが古いままの構成はバランスが悪くなりがちです。
ストレージは最低・推奨とも60GBで、これは3部作分のロケーションを1本に収めている以上避けられない容量です。読み込みの頻度を考えるとSSDへのインストールを強く勧めます。空き容量がぎりぎりの環境では、インストール前に60GBを確保できるか確認してください。
評価・レビュー傾向
Steam のユーザー評価は、配信開始から長期にわたって高い水準を保っています。称賛されやすいのは、やはりマップ設計の密度です。「同じロケーションを何十時間も遊んだのに、まだ知らない導線が出てくる」という趣旨の感想が繰り返し書かれます。変装と巡回の噛み合いが生む偶発的な事件を面白がる声も多く、失敗すら笑い話として共有される空気があります。
低評価側で挙がりやすいのは、常時オンライン接続を前提とした進行管理まわりの仕様と、複数作を統合した経緯によるランチャーやエディション表記の分かりにくさです。また「ステルスに失敗して銃撃戦になった時の手応えが薄い」という指摘もあります。これは設計上、撃ち合いを主役に置いていないためで、シューターとして期待すると評価は下がります。
最新の評価状況はこのページの評価パネルまたは Steam ストアの表示を確認してください。
こんな人におすすめ
- 同じステージを何度も遊び、手順を洗練させていくのが好きな人
- 敵を倒すより、観察して段取りを組むほうが楽しい人
- 攻略サイトを見ずに自力で抜け道を見つけたい人
- スパイ映画的な舞台(高級ホテル、ファッションショー、地方の屋敷など)の雰囲気を味わいたい人
- ストーリーを一気に消化するより、1マップずつ長く遊びたい人
日本語に対応しているため、UIやミッション説明で言語の壁に当たりにくいのも実用上の利点です。
注意点・向かない人
一本道の物語体験を求める人には向きません。 ストーリーは存在しますが、演出で引っ張るタイプの語りではなく、あくまで「暗殺の舞台を用意するための枠組み」です。物語の続きが気になって進めるゲームを探しているなら、期待の方向がずれます。
アクションの手応えを求める人にも向きません。 銃撃戦は可能ですが、正面から撃ち合って勝つ設計にはなっておらず、見つかった時点で失敗に近い扱いです。撃ち合いの快感を主目的にすると、操作感が鈍く感じられます。
やり直しが苦手な人はつらいかもしれません。 初見のマップでは、警備の配置も変装の通用範囲も分からないまま失敗します。この「失敗して覚える」工程を作業と感じるタイプの人には、序盤の数時間が重い負担になります。逆にここを楽しめるなら、収録マップ数以上に長く遊べます。
進行管理にオンライン接続が関わる点は事前に把握しておいてください。 アンロックや実績の記録まわりはサーバー接続を前提とした仕様が含まれるため、オフライン中心で遊びたい環境では制約が出る可能性があります。詳しい条件はストアページの記載を確認するのが確実です。
購入時はエディションと収録内容の確認を。 3部作の統合という経緯から、パッケージ名や含まれるコンテンツの表記が複雑になりがちです。ストアページの登録情報が実際の内容と食い違って見えることもあるので、購入前にタイトル表記と収録ロケーションの一覧を自分の目で確認してください。
序盤の進め方
最初のプレイでは、攻略情報を見ずにマップを一周歩くことをおすすめします。目的は暗殺ではなく地図の把握です。どこが立ち入り禁止か、どの職業の服がどこまで通用するか、ターゲットがどこへ移動するかを見ておくと、2周目から選択肢が一気に増えます。
慣れてきたら、意図的に縛りを設けると面白くなります。変装を一切使わない、事故のみで排除する、持ち込み装備を使わない、といった条件は、エスカレーションやコントラクトモードが用意している挑戦とも噛み合います。このゲームの寿命は、マップの数ではなく「自分で課す条件の数」で決まります。





