Chained Together は、プレイヤー同士が文字通り一本の鎖で繋がれた状態で地獄の底から登り続ける、協力型のハードコアプラットフォーマーです。Anegar Games が開発し Secret Mode がパブリッシュ、2024年6月19日に Steam でリリースされました。ソロでも遊べますが、本質は最大4人(自分+フレンド3人)でのオンライン協力プレイにあり、「自分が上手いかどうか」より「4人が同じタイミングで同じ判断をできるか」が問われる作りになっています。
ゲーム概要
実際のプレイは、狭い足場をひたすら上へ上へと跳んでいく単純な繰り返しです。ただし全員の腰は鎖で繋がれていて、鎖には長さの上限があります。誰か一人が先に跳ぶと、鎖が張った瞬間に残りのメンバーが引っ張られて足場から剥がされる。逆に、落下した一人の重みで全員が引きずり降ろされることもある。この「他人の物理演算が自分に流れ込んでくる」感覚が、他のプラットフォーマーには無い部分です。
登攀の舞台は地獄で、層が上がるごとに足場の間隔や仕掛けの意地悪さが増していきます。目的はシンプルに「できるだけ高く登る」こと。ステージ攻略というより、パーティ全体の集中力がどこで切れるかを試される耐久戦に近い体験です。
鎖というシステムが生むもの
鎖は制約であると同時に、唯一の攻略ツールでもあります。片方が下にぶら下がることで振り子のように相方を振り出したり、届かない足場に一人を投げ上げるように運んだり、鎖を引っかけて位置を固定したりと、二人以上でしか成立しない動きが攻略の中心になります。ソロでも遊べますが、その場合は鎖に繋がれた重りを引きずって登る形になり、体験としてはかなり別物です。
そして最大の特徴は、失敗が個人で完結しないことです。誰か一人がミスをすれば全員が落ちる。この設計のせいで、本作は「ゲームの難易度」ではなく「人間関係の耐久試験」としてよく語られます。良くも悪くも、一緒に遊ぶ相手を選ぶタイトルです。
難易度モードの選び方
本作にはノーマル、ビギナー、ラバの3つのモードがあります。何も考えずにノーマルを選ぶと、初日で解散するパーティが出てくるので、最初の選択は重要です。
| モード | 性格 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| ノーマル | チェックポイント無し。落ちれば落ちた分だけ戻る | 覚悟のあるメンバーが揃っていて、何時間でも付き合える |
| ビギナー | チェックポイントあり。進捗が守られる | 初回、あるいはメンバーの腕前に差がある |
| ラバ | 迫り上がる溶岩に追われながら登る | 慎重さより瞬間の判断を楽しみたい |
初見のパーティにはビギナーを勧めます。ノーマルは「1時間の進捗が誰か一人のミスで消える」ことが現実に起きるモードで、これを笑える面子でなければ体験そのものが成立しません。逆に、その理不尽さこそが目当てならノーマル一択です。ラバモードは登り方が根本的に変わり、丁寧に足場を確認する余裕が無くなるため、ノーマルをある程度こなした後の別料理として遊ぶのが自然です。
動作環境の目安
公表されている最低動作環境は次のとおりです。
| 項目 | 最低要件 |
|---|---|
| OS | Windows 8 / 10 / 11(64bit) |
| CPU | Intel Core i5-6600(3.1GHz)または AMD Ryzen 5 1600X(3.5GHz)相当 |
| GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 相当 |
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | 8GB の空き容量 |
注目すべきは要求の低さです。GTX 1650 と 8GB メモリという線は、2019年前後のミドルレンジ機やエントリークラスのゲーミングノートでも越えられます。ストレージも 8GB と小さく、SSD の空きを大きく圧迫しません。要するに、フレンド4人のうち一人だけ PC が古い、という状況でも参加してもらいやすいタイトルです。
ただし推奨環境は公表されていないため、「最低要件でどのフレームレートが出るか」は断定できません。プラットフォーマーはフレームレートの安定がそのまま操作精度に直結するジャンルなので、最低要件ぎりぎりの構成なら解像度や描画設定を下げてでも安定を優先することをおすすめします。
もう一つ、公式に明記されている重要な条件があります。オンラインで遊ぶには高速なインターネット接続と、プレイヤー同士の良好な接続が必要とされている点です。本作は鎖を通じて全員の物理挙動が常時同期されるため、誰か一人の回線が不安定だと、その人だけでなくパーティ全員の挙動が乱れます。無線より有線、遠距離の相手より近い相手のほうが体験は明確に良くなります。
評価・レビュー傾向
リリース以降、本作は長期にわたって高い支持を保っています。好意的な意見で繰り返し挙がるのは、鎖という一つのアイデアだけで最後まで押し切る設計の潔さと、失敗した瞬間に全員が同時に叫ぶ独特の可笑しさです。配信や通話で盛り上がる場面が多いこと、そして遊ぶたびに別の崩れ方をするので繰り返し遊べることも、よく褒められる点です。
一方で否定的な意見も傾向がはっきりしています。多いのは、進捗が一瞬で消えることへの苛立ち、鎖の物理挙動が時に理不尽に感じられること、そしてオンラインの接続まわりでつまずいたという報告です。ゲームそのものが嫌われているというより、「この設計に耐えられるかどうかは人による」という性格の分かれ方をしています。最新の評価状況はこのページの評価欄で確認してください。
序盤の進め方
最初にやるべきは、登ることではなく声を揃えることです。「跳ぶ」と口に出してから跳ぶ、というだけの取り決めで事故は目に見えて減ります。次に、リーダーを一人決めること。全員が同時に自分の判断で動くと鎖が四方に引っ張られて誰も進めません。一人が先行し、残りは足場に留まって支えに徹する、という役割分担が基本形になります。
もう一つ、初心者パーティが必ず通る失敗が「詰めすぎ」です。全員が同じ足場に乗ると、一人が落ちたときに巻き込まれる人数が最大になります。安全な足場と危険な足場に分散し、常に誰かが安定した場所に立っている状態を保つほうが、結果的に速く登れます。
こんな人におすすめ
- 通話しながら遊べるフレンドが2〜3人いて、失敗を笑いに変えられる関係である
- Getting Over It 系の「積み上げたものが一瞬で崩れる」快感を知っている
- 配信や録画のネタになる、リアクションの起きるゲームを探している
- 古めの PC のメンバーがいて、全員が確実に参加できる軽さのタイトルが必要
- 一本のシンプルなアイデアを最後まで貫くゲームデザインが好き
注意点・向かない人
最初に書いておくと、ソロ目的で買うのはおすすめしません。 シングルプレイにも対応していますが、鎖の駆け引きという核が丸ごと失われるため、単に足場の狭い高難度プラットフォーマーとして残るだけです。本作の価値の大半は他人との同期にあります。
次に、進捗が消えることを許容できない人には向きません。 ノーマルモードにチェックポイントは無く、長時間かけて登った高さを一度の落下で失う設計です。これは欠陥ではなく意図された緊張感ですが、限られた時間で確実に前進したい人にとってはストレスにしかなりません。その場合はビギナーモードを選ぶか、別のタイトルを検討してください。
野良マッチ前提で考えるのも避けたほうがよいでしょう。 見知らぬ相手と鎖で繋がれると、意思疎通が取れないまま何度も落とされる展開になりがちです。一緒に遊ぶ相手を確保してから購入するのが安全です。回線条件が厳しめであることも前述のとおりで、遠隔地の相手や不安定な無線環境では、腕前とは無関係なところで詰まります。
また、プラットフォーマーの操作そのものが苦手な人、3D酔いしやすい人、上下の視点移動が続く画面が辛い人も慎重に。落下が頻繁に発生するゲーム性上、視点が上下に激しく動く時間が長くなります。
最後に一点。日本語をはじめとする対応言語や、コントローラー対応の詳細はストアページの記載が最新です。自動収集された商品情報には対象製品と異なる内容が紛れ込むことがあるため、購入前にストアページ側の対応言語欄・システム要件欄を自分の目で確認することをおすすめします。





