ゲーム概要

ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN は、実在機をモデルにした戦闘機を駆り、ミッション単位で目標を撃破していくフライトシューティングです。舞台は現実の地球ではなく、シリーズが積み重ねてきた架空世界。オーシア連邦とエルジア王国の全面戦争に、名を持たない一介のパイロットとして投げ込まれます。プレイの流れは「ブリーフィングで作戦目標を確認 → 機体と特殊兵装を選ぶ → 出撃して制限時間内に目標を破壊する」というサイクルの繰り返しです。

1 ミッションはおおむね 15〜30 分程度で区切りが付くため、腰を据えて遊ぶことも、今日は 1 本だけ飛ぶこともできます。キャンペーンは 20 前後のミッションで構成され、対地攻撃、要撃、護衛、峡谷の低空侵攻など、目標の性質がミッションごとに切り替わります。「ずっとドッグファイトを続ける」ゲームではない、という点は最初に知っておくと期待値がずれません。

操作感 — シミュレーターではありません

本作の飛行モデルは、実機の挙動を忠実に再現する系統のフライトシミュレーターとは方向性が違います。燃料管理や複雑なアビオニクス操作は前面に出ず、機首を敵に向けて食らいつく格闘戦の気持ちよさに調整されています。ミサイル回避も、フレアやチャフの管理ではなく、機体を横に振って躱すという直感的な処理です。

操作方式はノーマル操作とエキスパート操作の 2 種類が用意されています。ノーマルはスティックを倒した方向へ機体が素直に向きを変える方式で、初めて飛ぶ人でも数分で敵の背後を取れます。エキスパートはロールで機体を傾けてからピッチで曲げる、実際の飛行機に近い方式です。空戦の自由度は明らかにエキスパートが上ですが、慣れるまでは確実に地面へ突っ込みます。ゲームパッドで完結する設計なので、フライトスティックが無いと遊べないということはありません。

特徴・システム

機体は最初からすべて使えるわけではなく、ミッション評価や撃墜数で貯まるポイントを使って、ツリー状の一覧から順に解放していきます。戦闘機・攻撃機・マルチロール機という 3 系統に枝分かれしており、どの枝を先に伸ばすかでプレイの初期方針が変わります。同じポイントで機体パーツも購入でき、機動性、ミサイルの命中判定、機体強度などを自分の飛び方に寄せて調整できます。

武装は、全機体共通の標準ミサイルに加えて、機体ごとに選べる特殊兵装があります。追尾性能に特化した対空ミサイル、一度に複数目標へ撃ち分ける多目標ミサイル、地上目標を遠距離から叩く対地ミサイルなどが代表的で、同じミッションでも「空を掃除してから地上を潰す」か「地上目標を最短で潰して離脱する」かで選ぶ兵装が変わります。ミッションのタイムリミットは、敵を破壊するたびに延長される仕組みなので、詰まったら装備選択から見直すのが基本の攻略姿勢です。

シリーズ経験者の間で本作の目玉として語られるのが天候と雲の表現です。積乱雲に突っ込むと視界が奪われ、レーダーとミサイルの追尾が乱れ、機体が着氷して操作が鈍ります。これが単なる演出ではなく、敵の追尾を切るための戦術としても使えるところが面白い部分です。砂嵐や豪雨のミッションでは、そもそも敵をどう見つけるかが課題になります。

動作環境の目安

Steam に掲載されている動作環境は次のとおりです。数値は公式表記をそのまま整理したものです。

項目 最低 推奨
OS Windows 7 / 8 / 8.1 / 10(64bit 必須) Windows 7 / 8 / 8.1 / 10(64bit 必須)
CPU Intel Core i3-7100 Intel Core i5-7500
GPU GeForce GTX 750Ti (2GB) GeForce GTX 1060 (3GB)
メモリ 4 GB 8 GB
ストレージ 50 GB 50 GB
DirectX Version 11 Version 11

公式の注記によれば、最低構成は「グラフィック設定を低にして 1080p / 60fps」、推奨構成は「グラフィック設定を高にして 1080p / 60fps」が目安とされています。いずれの構成でも、描画負荷の高い場面ではフレームレートが低下する可能性があると明記されています。

ここから読み取れることは 2 つあります。第一に、要求スペックは 2019 年発売のタイトルとしても控えめで、GTX 1060 3GB クラスで最高画質ではなく「高」設定の 1080p/60fps という想定です。現行世代のミドルレンジ GPU なら、1080p では余裕を持って回せると考えてよいでしょう。第二に、負荷が一定ではありません。雲の中を抜ける場面、大量の敵編隊と味方機が同時に描画される場面、都市部の対地ミッションなどは目に見えて重くなります。ベンチマーク的に軽いミッションだけで判断せず、雲と敵機が多いミッションを基準に設定を詰めるのが現実的です。

メモリは推奨 8 GB ですが、ブラウザや配信ソフトを同時に立ち上げるなら 16 GB あった方が安心です。ストレージは 50 GB と、空戦ゲームとしては小さくありません。SSD 必須とは書かれていませんが、ミッション開始時のロードを短くしたいなら SSD に置くことをおすすめします。DirectX 11 世代のタイトルなので、DirectX 12 専用機能を前提にしたチューニングは不要です。

評価・レビュー傾向

このタイトルは発売から長期にわたって高い評価を保っており、シリーズの新規参入作としても、既存ファン向けの続編としても機能しています。

好意的なレビューで繰り返し語られるのは、飛行そのものの手触りと演出面です。機体を捻って敵の背後に回り込む一連の動きが気持ちよく、無線での掛け合い、ミッションのクライマックスで流れる音楽の入り方など、演出の設計が丁寧だと評価されています。雲と天候の表現も、シリーズの過去作からの明確な進歩として挙げられがちです。

一方で批判的なレビューは、傾向がはっきりしています。ストーリーの語り口とミッション間のムービーの好みが分かれること、一部ミッションの難易度と目標指示の分かりにくさ、そしてマルチプレイのプレイヤー人口が発売当初ほどではないこと。加えて、機体解放が進むまでの序盤は選択肢が限られるため、そこを退屈と感じたという声も見られます。最新の評価状況は、この記事の評価パネルまたは Steam ストア表示で確認してください。

序盤の進め方

最初はノーマル操作で 2〜3 ミッション飛び、対空と対地の両方を経験してからエキスパート操作を試すのが無理のない順番です。エキスパートは操作体系がまるごと変わるので、ゲームの構造をある程度理解してから移った方が挫折しにくくなります。

機体ツリーは、迷うならマルチロール機の枝を先に伸ばすのが無難です。空も地上も一定水準で処理できるため、ミッションの性質を読み違えても致命傷になりません。特化型の攻撃機は対地ミッションで圧倒的に楽になりますが、護衛戦闘機に絡まれると苦しくなります。パーツはまず機動性と機体強度に振り、ミサイルの追尾性能はその後で構いません。

ミッションで詰まったときは、腕の問題ではなく装備選択の問題であることが多いです。制限時間に追われているなら、まず特殊兵装を目標の種類に合ったものへ替えてください。

マルチプレイについて

オンライン対戦は、全員が敵の混戦形式とチーム戦の 2 系統が用意されています。キャンペーンで育てた機体とパーツがそのまま持ち込めるため、シングルの積み重ねが対戦の準備にもなります。ただし発売から年数が経っているタイトルであり、時間帯や地域によってマッチングまでの待ち時間が変わる点は前提として知っておくべきです。対戦目当てで買うなら、購入前に現在のプレイヤー数の傾向を確認しておくと期待外れを避けられます。キャンペーン目当てで買い、マルチはおまけと考えるのが安全な期待値です。

こんな人におすすめ

  • 戦闘機を「難しい手順を踏まずに」気持ちよく飛ばしたい人。操作の学習曲線が緩く、最初の 30 分から楽しめます。
  • ミッション制で 1 本ずつ区切って遊べるゲームを探している人。長時間まとまった時間が取れなくても進められます。
  • 演出込みで盛り上がる作品が好きな人。音楽と無線の掛け合いが噛み合う場面は本作の強みです。
  • ゲームパッドしか持っていない人。フライトスティック前提の設計ではありません。
  • GTX 1060 3GB 相当以上の環境で 1080p を主戦場にしている人。設定を詰めれば快適に動く範囲です。

注意点・向かない人

リアルなフライトシミュレーターを期待している人には向きません。 実機の飛行特性、離着陸手順、レーダーやアビオニクスの操作を再現したものを求めているなら、本作は明確に別ジャンルです。ミサイル回避も戦術というより操作テクニックとして処理されます。この点は好みではなく設計思想の違いなので、購入前に必ず確認してください。

ストーリーの語り口には好みが分かれます。 ミッション間に挿入される実写風のムービーとナレーションは、シリーズの作風に馴染めるかどうかで評価が真っ二つになります。物語のテンポを重視する人はスキップ可否を含めて許容できるか考えておくとよいでしょう。

マルチプレイを主目的にするのは勧めません。 前述のとおり、発売から時間が経っているためオンラインの活況は当時と同じではありません。対戦コミュニティの規模を最重視するなら、より新しい対戦タイトルの方が満足度は高くなります。

3D 酔いしやすい人は注意が必要です。 高速で機体を回転させ続けるゲームなので、視点が激しく動きます。カメラ設定や視野の調整はある程度可能ですが、酔いやすい自覚がある人は短時間から試すのが安全です。

ストレージ 50 GB は先に確保してください。 ノート PC の小容量 SSD だと、他タイトルとの同居が難しくなる規模です。

ストアページの表示内容は自分の目で確認してください。 収録内容やエディションの違い、追加コンテンツの同梱有無は時期によって変わります。また商品ページの登録情報が実態と食い違っていることもあるため、タイトル表記と収録内容を照らし合わせてから購入するようにしてください。

まとめ

バンダイナムコスタジオが開発し、バンダイナムコエンターテインメントが発売した本作は 2019 年 1 月 31 日にリリースされ、日本語・英語・中国語(簡体字)を含む多言語に対応しています。日本語で遊べる点は、シリーズ未経験の日本語圏プレイヤーにとって明確な利点です。

位置づけを一言でまとめるなら、「飛行機のシミュレーターではなく、飛行機を題材にしたアクションゲームの完成形の一つ」です。この線引きに納得できるなら、要求スペックの低さも含めて、今から入っても十分に満足できる作品です。